『雨降ってきたぁ〜...』
国分先輩は今日も誰かに呼び出されて、先に帰ってしまった。
ァタシも帰ろうと思って外に出ると雨が降っていた。「ハチ...?」
『不二先輩!?』
「また一人?」
『...』
「別れたの?笑」
『別れてません!』
「なんだ...残念。」
残念?
『不二先輩変わりましたね。』
やっぱり不二先輩はまだ国分先輩の事が好きなんだ。ァタシが国分先輩と付き合い始めたから、ァタシの事を嫌いになって部活に来なくなったの?
「そうかな?」
『昔はこんな風に意地悪なこと言わなかった。』
「昔って...そんなに時間がたったんだね...笑」
不二先輩は笑っているようで泣いていた。
いつからこんな風になったの?
こんなはずじゃなかった。
〜♪〜♪〜
「携帯鳴ってるよ。」
『もしもし?国分先輩?』
《ごめん。今日は一緒に帰れそうだから待っててくれる?》
『わかりました!門で待ってます。』
《門じゃなくて!...下駄箱で待ってて。》
『わかりました。』
《じゃあ!》
「まだ敬語なんだ?」
『どういう意味ですか?』
「別に?じゃあね。風引くなよ。」
最後の不二先輩の言葉は国分先輩の言葉とかぶってなんだか愛しかった。