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3学期が始まっても――
あたしと1-3のクラスメイト達との関係が変わる事は無かった。
聖人が教室でタツヤと争ったあの日以来、
クラスメイト達からのあたしへの嫌がらせは、無くなってはいたものの、
あたしは完全に、クラスの中では孤立していたんだ。
誰もあたしに話し掛けて来る者は、いなかったし、
視線さえも合わせてくれない。
気が付くと――
クラスの中で、
あたしは空気みたいな存在になっていたんだ。
タツヤは、相変わらず目立ちたがり屋で、
あの日――
クラスメイト達の前で、聖人に恥をかかされて以来、
表向きは、大人しくしている様に見えたケド、
相変わらず弱い者苛めをしていたり、
あまりいい噂を耳にしなかった。
自分より強い聖人に対し、“面白くない”と思っているコトも確かだった。
サチヨがお喋りなのは相変わらずで、
何時も誰かの噂話を何処からか仕入れて来ては、みんなの前で、得意気に話していた。
そして、ユカは――
こじれてしまった、あたしとの関係の気まずさからか、
あたしはやはり、避けられていた。
もう2度と入学して間もない頃の様に、仲良くはなれないんだよね。
あたし達も、もう直ぐ2年生――
2年生になったら、このクラスからは、誰と一緒になるだろう。
2年生になっても、あたしは“空気の存在”のままなのだろうか。
自分の存在が認められないのはやっぱ、悲し過ぎるよね。
2年生になっても、強い自分でいられる様に、頑張らなくっちゃ‥‥‥。