「えっと・・・テストが満点だったってことは、先生の胸を触ってもいいってことなんですか?」
「そうね。約束だもの、仕方ないわネ。」
裕子はケンイチにニッコリ微笑む。
するとクラス中が大ブーイングだ。
「ケンイチ、てめー!」
「先生に触ったら、ブッ殺すぞ!!」
生徒達が騒ぎだし、さすがにこれではやりにくい。
「えっと・・・ここでやるんですか?」
「う〜ん、それもちょっと恥ずかしいわね…」
裕子がしばらく考えこむ。
「そうだ!隣の教室が今空いてるから、そっちに移動しましょう。」
ええー!?
クラス中がまた騒ぎ出す。
「ケンイチ、てめーだけズルいぞ!」
「ケンイチ君いかないでー!」
男子も女子もみんな大声で叫んでいた。
しかしそんなのお構いなしに、裕子はケンイチの手を引き、教室を出ていくのだった。
「それじゃ、皆さん自習してて下さいね。」
教室のドアがパタンと閉まる。
生徒達は皆、唖然としていた。
(続く)