そうすると、仕方ないなと言う顔をして‥僕の頬にそっと手を添え、愛おしそうに見つめ、優しく僕の唇にキスを落とす。
たったこれだくの事なのに、僕はとても幸せな気持ちになる。
僕の大切な執事で‥恋人。そして、僕らの恋は、誰にも言えない秘密なのだ。
僕は、有名進学校に通う中学2年生。僕の家は代々伝わる名家でいわゆるセレブだ‥。一人息子でみんなから大切に育てられている。パパもママも仕事で海外暮し、だからいつも直が傍に居てくれる、とても頼もしい存在なんだ。
こればかりは、御祖父様に感謝している。