今日は、お久しぶりに和泉沢様がいらっしゃいましたが、何かあったのですか?フツーに遊びに来ただけだよ、どうしてそんな事聞くの。
いいえ。何もございません。
悠紀様、どうしてそんな哀しそうな顔をなさるのです。心配事でもおありですか?
私がお傍にいますよ、ご安心下さい。と言って僕を引き寄せ、抱きしめた‥。
僕は、潤んだ瞳で直を誘った。
いけませんね、私にそんな顔を見せて‥どうにかしたくなるでしょ。と直の細く綺麗な指が、僕の顎をそっと掴んでくちづけた。
瞳で‥抱きますよって言ってる。
僕は黙って、直を受け入れた。