この試合ー3ープレーボール前

未伊子  2008-09-03投稿
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(こいつ、あの試合でもピッチャー交代を強気で断りながら、
『俺はもうダメや〜。』て足震わせとったし。ふ、ふ、なんか笑えてくるけん、あの頃のしょおちゃんと全然変わらんやんコイツ。ふ、ふ、)
「強がりはすんなや〜。俺が先輩につづくんやから、そしたら、しょおちゃんが友人代表。頼むな!」
彼の肩を叩きながら、英樹はこみ上げる笑いをおさえるのに必死だった。彼、英樹は笑い上戸の気がある。

(気分は最高〜!
泣きながらの先輩のコメントには、涙、するところ。愉快な何かが頭の中を駆け出して、爆笑してしまいヒンシュクをかってしまったが…思い出すにつけ和やかでイイ雰囲気だった。なあ、しょおちゃん。)
「こげな場所で、昔の呼び名はよせ、みっともなか。先にするって決まったごと言うな!や。お前のより先に見つけて

ゴーゴー、ゴールインしちゃる!」
「ぶははぁ〜は。そのセリフふ、ふ。さっきと同じコトいいよる〜。ぶははぁ〜腹、わき腹〜いとうなってきた。」
英樹の爆笑にその場にいたみんなの注目が集まる、それほど激しい笑い方だった。楽しく飲むにはイイキャラクターだか笑い上戸も、その場の雰囲気をつかめていないので、ある意味面倒くさい。
小吉はというと、ごらんの通りテープレコーダのように同じコトを繰り返し語りはじめる、酔い型をし始めていた。
2人で飲みはじめると喧嘩にはならないので、酔うと楽しいのだが、この後からだんだんと因縁の試合へと展開していくのだ。

「ひぃ〜苦しさ、久しぶりなあ、こがん笑ったとは。今度俺ん彼女ば、見するけん、くやしがれ。やァ。」


《ー続くー》

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