マイナス×マイナス 6

輪廻  2008-09-03投稿
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誰かに慰めてもらうのも久し振りだった。

いや、全て久し振りだった。

誰かに温かいココアを淹れてもらったのも。

こんなに長い時間誰かと話していたのも。

人に触れたのも。

寒気が実穂を襲った。

このまま帰れば二度とヨージには会えないだろう。
そしていつかは誰ともダンスの話をしなくなり、ダンスに明け暮れた日々も忘れ、ダンス仲間がいたことも忘れ…。

実穂はヨージの胸にすがって、必死に言葉を絞り出した。

「帰り……たく…………ない。」

「いいですよ…。気の済むまで居てもらって。」

二十歳の女が十七の男の子の世話になるという事実が、実穂をさらに惨めにさせたが、とにかく今は帰りたくはなかった。


雨は一層、強さを増していた。

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