「朝陽だ……。」 「日当たりだけは、こだわったから。」 笑いながら朝陽を見つめる二人には、出会った頃にお互いに持っていた孤独は感じられなかった。 「実穂、死ぬな。」 「うん……ごめんなさい。」 「誰のためにも死ぬな。生きてて、俺のために生きててくれよ。」 「ヨージは、私のために生きてて、お願い。」 「生きるよ。実穂のためならずっと生きてる。」 二人はキスを交わした。 お互いに誓うために。
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