悠紀様。
悠紀は、大きな瞳を涙でぬらしていた。
貴方が心配する事は何もありませんよ!心配しないでと、瞼にくちづける。
心配するよ、大好きな直さんの事だもん!僕だって気にしてる事があるんだ。
下を向いて拗ねている、そんな姿も愛らしい。
何ですか!気になる事って。う〜んと口ごもると‥
あのさぁ〜、隆志の事何だけど。和泉沢様がいかがしましたか?
う〜ん‥。直さんの事好きなのかなぁ〜この前も直さんの手を握ったし‥。
なんの事かと思えば。私は呆気にとられた。
悠紀様、それは違いますよ。本当に気が付かないのですか?