第1Qが終わり、18‐26と三鷹がリードし、なおも、西条は攻め続けていた。
「翔人のおかげで巻き返せるが、負担がでかすぎる」大和は攻めながら考えていた。雷斗にボールがまわり翔人と向き合う。
「よくやるよ君は・・」
「しつこいのがモットーっすから。」
と翔人が笑う。雷斗も笑い3ポイントラインからシュートを放つ。ボールはリングへ吸い込まれた。
「残念だけど、オレ、3ポイント打てるんだよ。」
翔人はア然としていた。このシュートから三鷹はせめに転じた。
「君はCじゃない。なら、オレが勝つよ。」斎藤が蓮悟を押しのけシュートを決める。西条もシュートを放つが、リングに弾かれる。翔人がリバウンドに飛ぶが雷斗は先にボールを取り、高木へパスを出した。
「この人・・本気だ。」
高木がシュートを決める。雷斗は翔人に向け言った。「まさか、ここ相手に本気出さないとなんてな。」
ベンチにいる植村は感じた「これで西条の勝ちは無くなったな・・」
と、静かに笑って見ていた。観客までもが、静まり返っていた・・・