ふ、フラれた!?
ありえねぇ…どうして俺様がこんな小娘に振られなきゃならん…。
だか…どうしてだ…
何だこの胸騒ぎは……。
と、とりあえず落ち着こう…。
俺はここに泥棒に来た訳だ…。
早くこいつとの会話を終わらせて本業に入らなくては…
赤『ねぇサンタさん、プレゼントは?』
狼「赤ずきんがちゃんと寝てくれたら、プレゼントをあげるよ。」
赤『うん、わかった!』
か、か、可愛い……。
いやダメダメ!!!
精神維持だ…。
赤『…ねぇサンタさん…』
狼「なんだい?」
赤『どうしてそんなに耳が大きいの?』
!
やばい!定番サンタは耳が小さいらしいぞ!!
なんかごまかさなければ…
狼「そ、それは…お前の声をちゃんと聞く為だよ。」
素晴らしいぞ我ながら!
このまま男らしいサンタを演じていけば何も問題はないはずだ!!
赤『じゃあどうしてそんなに鼻が大きいの?』
狼「それはお前の臭いを嗅ぐ為だよ。」
…ん??
おかしいぞ?なんか今の少し変態チックになってたぞ…?
まぁいいか…そこまで気にするまでもない…。
赤『じゃあどうしてそんなに口が大きいの?』
狼「それはね……お前を食べ…」
いかーーーーーーん!!
この流れで食べるは完全に変態じゃねぇか!!
こ、こんな小娘どうでもいいが、
俺は変態じゃない!!
変態には思われたくなぁい!!
駄目だ!あの胸のドキドキから俺はおかしくなってる!!
大丈夫だ!俺はおとぎ話で何となくこんな感じの会話文の予習はしてきている!
予習してきた事は必ずテストに出るんだ!!
赤『じゃあどうして…』
狼「なんだい!?」
赤『ヒゲがないの?』
え…
つづく