?夏?その参
電車が去り、僕が1人うずくまっていると、親方が僕の所にきた。
親方は僕に一通の手紙を手渡し去っていく。
その手紙は、麗桜さんからだ。
僕はその手紙を握りしめ、家に帰る。
家に着き早速手紙をよんでみる。
手紙の封筒には『りゅう君へ』と書いてある。
内容は・・・
『りゅう君ごめんね、りゅう君に私が帰る時間、嘘教えました。私、りゅう君にサヨナラが言えないと思ったから、言ったら泣いちゃうと思ったからごめんね。だから、せめて手紙を書こうとペンを取りました。
りゅう君に初めて逢ったのは桜並木道だったね、私あの時桜の木揺らしてたでしょ、あれ実は失恋してむしゃくしゃしてたのもあったし、私の名前麗桜じゃない、本物には負けちゃうよ。
だから、揺らしてたの。
ごめんね、りゅう君桜大好きなのにね!
虎氏君が言ってたよ、りゅうに逢いたかったら、家か桜並木道だって。
後、りゅう君に抱きついたのも失恋の痛手だから、あんまり、気にしないでね。
今年の夏はたのしかった!花火大会も楽しかったし、一番はりゅう君に出逢えたこと、本当に楽しかったよ。
ありがとね!
来年は行けるか解らないけど、またね!
携帯番号とアドレス書いとくからメールしてね!たまにはでんわもね!
じゃあね、ばいばい。
麗桜』
僕はこの手紙をよみ僕の方こそありがとうだよ。とおもった。
それから、夏休みは何も起きずに終わりをつげた。
麗桜さんにメールも電話もできなかった。
勇気がなかった。
僕の夏はおわった。