鬼が変わったみたいだ
翼は葉っぱをどかして
下をのぞきこんだ
「女の人だぁ…」
すると女が数え終わり
「…………始まりだよ」
初めはきこえなったが
たしかに女は始まりだよと言った
翼は背中がゾクッとした
「隠れなきゃ」
がさがさがっと音をたて
翼は木のもっと上に登った
下から見られて
いるのに気付かず…
女はもう一度怪しい笑みを浮かべた
「みぃーっけた…」
翼は木の真ん中あたりで
座れそうな場所をみつけた
そしてそこに腰をおろすと
家から持ってきた
大きな飴玉を口に投げ入れた
「…なにこれ?」
数分して翼は口の中の
飴に違和感をかんじた
その違和感に耐えきれず
翼は手に飴玉をだした
「ひっ………!!」
翼は声にならない
叫びを発してその物体を投げた
飴玉は人間の目だった…
すると自分の真上から声がした
「そんなに荒く扱わないでよ…」
真上には怪しい
笑顔の女の顔があった
「目ヲカエセ…アタシノ目ヲカエセ」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」
女は次のターゲットを探しにいった