時空携帯 6−3話

小鉄  2008-09-06投稿
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裕二は、真面目になって、聞いてみた。

「その通話の、記録は確認したのか? 電話会社の」

「もちろん、すぐにね。でも無かったらしいわ。時空携帯に、記録は残らないの」

裕二は、戸惑っていた。自分に起こった出来事に、あまりにも、一致している。あれは、夢でも見たんだろう、と思う事にしていたが、同じ体験をした人が、居るのか。思わず裕二は、言っていた。

「その人に、会わせてくれないか。会って話がしたいんだ」

真剣な表情で言う、裕二を見た真紀は、やや間をおいて吹き出しそうに言った。
「ヤダっ、何マジになってるの。そんなの嘘に決まってるじゃない。ちょっと、からかってみただけよ。本気にすると思わなかったわ」

「お客が言ったというのも、嘘なのか?」

「それは、本当よ。お店では、よくあるの、そういう話は。噂話を、面白可笑しく話すのよ。単なる都市伝説よ」

裕二は、格好悪く思い、それ以上聞かなかったが、どうにも、腑に落ちなかった。自分の体験が、殺人事件に関わっているかもしれない、そう思うと、気になるのだ。

その頃、警視庁の小林は、新たな事実を手にしていた。

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