?秋?その弍
運命的な再会だった。
『りゅう』
麗桜さん。
『麗桜』
りゅう君。
『りゅう』
麗桜さんなにしてるんですか?
『麗桜』
りゅう君こそ、もしかして迷ったの?
『りゅう』
はい・・・。
麗桜さんも迷ったんですか?
『麗桜』
うん・・・皆とはぐれちゃった。
『りゅう』
そうなんだ・・・とりあえず歩きますか。
『麗桜』
うん。りゅう君と一緒だから安心だよ。
僕は何も言えずにいた。
しばらく歩いていると完全に迷っていることに気づいた。
同じところをぐるぐるしている。
『りゅう』
やばい。
どうすることもできず、しばらく、歩いていると一件の山小屋がある。
『りゅう』
麗桜さんあそこで少し休みますか?
『麗桜』
うん・・・動かないほうが良いかもね。
山小屋に入ったとたん、二人は疲れはて座り込む。
『りゅう』
麗桜さん僕何か食べられる物探してきますね。
『麗桜』
うん。ありがとね。
小屋の中を探していると、一つの冷蔵庫がある、中を開けてみると、何も入っていない。
最悪だ。
水でつなぐしかない。
麗桜さんにコップ一杯の水を渡し僕も座り込む。
しばらく沈黙がつづき、麗桜さんのほうを見ると泣いている。
『りゅう』
麗桜さんどうしたんですか?
『麗桜』
なんでもないよ・・・
しばらくの間泣いて麗桜さんは泣いていた。
僕はいたたまりもなく外にでて助けをよんだ。
声が枯れるぐらい呼んだが誰もこない。
仕方なく山小屋にもどると麗桜さんは天使のような寝顔でねっむっている。
僕は顔がにやけたがそのまま座り込む。
しあわせだった天使のような寝顔がみれて!
しばらくすると僕も寝てしまった。
目が覚めると外はもう暗い。
すると麗桜さんが
『麗桜』
りゅう君もう諦めよ。朝になったら誰か来るよ。
『りゅう』
そうですね。僕ちゃんと麗桜さんの事を守りますからね。
『麗桜』
うん。ありがとね。
僕はこの時今言うしかないと思い口をひらいた。
『りゅう』
麗桜さん夏休みから連絡もしないで御免なさい。
何度もしようとしたんですけどなかなか出来なくて・・・する勇気がなくて。
僕麗桜さんの事を好きです