スタアの恋 TRINITY〜ARATA〜 11話No.3

MIZUKI@VENUS.T  2008-09-07投稿
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江口『それから、今日は事務所で働いてる奴がもうすぐ来るから。
俺の弟なんだけど宜しくね。』



いずみ『そーいえば江口さんていくつ?』



江口『俺は40歳。ちなみに弟は35。いずみちゃんとは4つ違うだろ?』



いずみ『そうね。江口さんは40歳には見えないね。
若すぎ…。』



江口『なんだよ!それはお互い様だろ?いずみちゃんだってどー見ても20代だよ。
男は皆騙されるよ。』


いずみ『騙されるってひどくない!』



私たちはテレビを付けてみた。

………私が財閥の令嬢なのもすべてバレてる。


テレビだから、名前や顔は映ってないけど。



…ピンポーン!



誰か来た。



玄関の扉を開けると知らない男の人が立っていた。



江口『おせーぞ!和。』


リビングから大きな怒鳴り声で江口さんが玄関先までやって来た。



和『悪い兄貴…。
初めまして!僕江口和です。』



いずみ『初めまして、森下いずみです。とりあえずどうぞ!』

中へ案内した。


外見は江口さんとは違って派手な感じではない好青年風だわ。

…ん?腕に包帯?



いずみ『腕…どうしたんですか?』



和『それが…。』


なんだか言いづらそう。



江口『何かあったんだな?』



和『…………。』


私に言いづらいこと?



江口『和、いずみちゃんはアラタとの事は覚悟の上だから、何でも話していいぞ!』



和『事務所にいずみさん宛てで手紙が届いてたんです。中にカミソリが入ってて。
沢山のファンレターに紛れてたんですけど、手紙の端が切れていてカミソリの剥が出ていて…。』



いずみ『そんな………。』



私は硬直してしまった。


私のせいだ。

続く…。 11話No.3



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