第2Qが7分経過し、20‐53と圧倒的に三鷹がリードしていた。
「うぉーーーっ。」蓮悟が弾かれたボールを取ろうと飛ぶが、斎藤に先に取られる。
「くそっ・・オレじゃこいつには勝てないのか?」
と、あきらめかけた瞬間に翔人がリバウンドをもぎ取った。
「こいつリバウンドを横から・・・」斎藤が驚く。翔人は修司へパスを出した。「てめーは行かせねぇ。」と、中山が言った。
「わりーな。シロートの力見せてやるよ。」
修司は3ポイントラインから打つ。緩やかに軌道を描きリングに入る。
「っしゃぁぁぁ!!」修司が叫ぶ。蓮悟はそれを見て「オレは何してんだ・・負けてたまるか!!」
と言うと、優哉のシュートがリングに弾かれる。斎藤よりも先に蓮悟がボールをつかんだ。
「マツ――!!」蓮悟は取ったボールを優哉にパスをした。優哉はしっかりとシュートを決めた。
「よし!!」優哉が気合いを入れた。
「あいつらも本気ってことだな。」
「そうかもしれませんね」中宮と美咲は、修司達を見て言った。翔人と大和も拳を合わせる。
「よし!!巻き返すぞ」
大和の言葉は、先程にも増して真剣だった。