「え！？」
ルイスとリリーはそれを見て驚いた。
「あの魔力なら犠牲者は数多く出たと考えられる。そんな攻撃を私たちがいながら、防ぐ事ができなかった。本当に申し訳ない…」
「せ、セイル先生、頭を上げて下さい。少なくとも、先生はあいつらと戦ってくれたんですから。本当に悪いのは、俺達を皆殺しにしようとしたあいつらなんです。先生は何も悪くありません」
「そうです。私たちは先生を恨んではいません。先頭に立って戦ってくれたんですから」
「…ありがとう…」
セイルは顔を上げると、苦い顔をちらりと覗かせながら、笑顔で頷いた。
「あ…そうそう、あのグラムという男の攻撃を受けた時、ちょっと感じた事があるんだが…」
「感じた事？」
ミリスは怪訝そうな表情で、セイルを見た。
「ああ。あいつ、どうやら闇のソードメーカーみたいなんだ」
「え！？」
ミリス以下六人は一斉に驚きの声を上げた。
「闇のソードメーカー！？で、でも、あいつから闇のエネルギーが出た所なんて見た事ないけど」
「確かに。ただ、外身と中身が違うようなんだ。外身は光で中身が闇なんだよ。まるでケーキなのに辛い、みたいな…」
「…どういう事なのかしら？」
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