数日後 日本国内
桜が、咲き乱れる春、今だ春休み気分がぬけない気持ちで少女は目が覚めた。
「うーん・・・朝か・・ふぁぁ〜眠いな〜」
それも、そのはずだ。
今日は、高校生となってはじめましての登校だからだ
「はぁ〜昨日、あまりも緊張しすぎてあまり眠れなかったからな〜ふぁぁ〜」彼女の名前は、成瀬サクヤ。この春から、高校生になった、15歳である。サクヤは、寝ぼけた様子で、目覚まし時計に目をやった。
「あれ?・・・・・・うそでしょ!?8時過ぎてる!確か目覚ましセットしたはずなのに!!」
セットした時間は、6時半。なのに、何故この時計は鳴った気配もなく起床時刻を2時間半も過ぎた8時を示していた。それはもう変わりようのない事実だった。
「やばい・・・絶対間に合わない!!」
ベッドから飛び降りると急いで新品の制服に着替えて急いで自分の部屋から出た。
『あはようサクヤ。早く学校に急いだほうがいいよ』
どこからともなくサクヤに声をかける声がした。
「アリエス!?なんで起こしてくれなかったの!!」
『起こしてたよ。何度も。でもサクヤ、全然起きないんだもの。だから自分で起きるまで寝かしといてあげたの。』
アリエスは、当然のように言った
『まぁ、中学の時も私が起こしてあげないと起きれなかったしね』。
靴を履いて、家のドアを閉めながらサクヤは、アリエスの声に耳を傾けていた。
アリエスは私が物心ついた時から私も心の中にいた。初めの頃は、馴れなかったが、同じ時間過ごす間にそういう感情無くなっていった。今では姉妹のように接している。
彼女が言うには、守護霊(自称)らしい。
ドアを閉めたのを確認して、サクヤは駅に向かって走りだした。
「わかってるよ。だから高校生なってからは、自分で起きようと思ったのに・・・」
『まさか、初日から失敗するとはね』
アリエスは、呆れたように言った。
「はぁ〜なんで私っていっもこうなんだろ」
『はいはい、泣き言は後でね。走る走る』
アリエスにそう言われ、サクヤは駅の方向へと走っていった。
その光景を路地裏からじっと見つめている人影があった。