『あたし、奈央にして来たコトに後悔してるんだ。
だから今、みんなのいる前で、自分の思ってるコト、全て打ち明けたんだ。
あたしの身勝手な行動で、サチヨ‥‥あんたを振り回したのも悪いと思ってる。
今更だけど‥‥‥。』
ユカは、少し俯き加減でサチヨに言った。
『ふざけないでよ!!1人でイイコぶんなっっ!!バカッ!!』
バンッ―ー‐
タタタタタッ―ー‐
サチヨは、ユカの言葉に怒って教室を出て行ってしまった。
“すげぇ。女ってこえぇ〜〜っっ!!”
“ちょっと。これから面白くなりそうじゃない?!”
“今度は、ユカが第2の奈央になるんじゃない?!”
“マジィ?!超ワクワクするぅ〜♪”
“ユカもバカだよねぇ。調子コキ過ぎ。”
“いきなりイイコぶって、バカじゃね?!”
“サチヨが可哀想じゃん。これじゃあサチヨが悪者みたいじゃん?!”
クラスメイト達が、ザワザワし出した――
まるで、これからの展開が楽しみといった様な言葉を誰もが口にしていた。
みんな――
同じクラスメイトなのに。
“人の不幸は蜜の味”
そんな言葉は――
あたしは大嫌いだ――