人妻

ナオミ  2008-09-09投稿
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 ぎらぎらとした真昼の太陽が、砂浜を照りつける。
 青空に浮かぶ綿飴のような雲が、次々と形を変えるくらいに風は強い。

 僕の頬を潮風がなでる。

 遠くの水平線を見つめると、あなたがこの島から去った先週の土曜日を思い出す。
 白いワンピースの裾をはためかせ、僕に「大学受験頑張ってね! 」と、一言残して行った。
 僕は、あなたのことを愛していた。
 そして、僕は今でも諦めきれずにいる。
 さらさらした砂を握りしめると、それは指の間からこぼれおちる。
 こんなにも、寂しい砂浜を僕は今まで見たことがない。

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