?冬?その壱
冬になり、桜並木道の木々たちも葉を落とし冬支度をしている。
あの合宿いらい、麗桜さんに連絡も出来ず、今まできた。
あの時好きなのに付き合えないって言われた意味か解らない。
でも、僕は今でも麗桜さんが大好きだし、忘れられない。
ここまで人を好きになると、何も手に着かない。
僕は思いきって、麗桜さんに逢いに行く事にした。
?日曜日?
親方に麗桜さんの住所を聞き早速向かった。
麗桜さんは岐阜と言う所に住んでいるらしい。
駅に着き、いきなり行くのも失礼だと思い、電話をした。
少しドキドキしたが、致し方無い。
電話のベルがなって行くにつれてドキドキ感が増してきた。
五回ぐらいなると麗桜さんがでた。
『りゅう』
もしもし
麗桜さん・・・
『麗桜』
うん。
どうしたの?
初めてだね、電話くれたの。
『りゅう』
はい。
麗桜さん今から逢えないですか?
逢いたいです。
『麗桜』
逢いたいってりゅう君今長野でしょ。
『りゅう』
実は今岐阜まできてるんです。
駅に居ます。
『麗桜』
えっ・・・
じゃあ今から駅行くからまってて。
『りゅう』
はい。
待ってます。
そう言って電話を切り麗桜さんを待っていた。
しばらくすると麗桜さんがきた。
『麗桜』
おまたせ。
『りゅう』
いえいえ全然大丈夫です。
『麗桜』
どこか行く?
『りゅう』
はい。
岐阜案内してくだしい。
そう言って二人でバスに乗った。
いったい何処に行くんだろう?
これが僕にとって麗桜さんとの最後のデートになるなんて・・・