都市脱出ゲーム

Nemeshis  2008-09-10投稿
閲覧数[985] 良い投票[0] 悪い投票[0]

いつもの町並み。
いつもの風景。

変わらない。
人がざわめき、世話しなく動く
そんな都市。

俺の名前は、太田 勇。
高校生だが、学校には行ってない。いわゆる登校拒否。
だからいつもゲーセン行ったりブラブラしている。

「そろそろ帰るか…」
そう呟き、ゲーセンを出る。

自転車を漕ぎ、家に着く。

「あぁ、疲れた…。」

親はいないようだ。
親父は仕事、母親は数年前、事故で亡くした。

疲れた身体をソファーに沈め、テレビを付ける。ニュースが映っている。
ニートや、ホームレス、そんな人々について、議論されていた。

「我々は、新たな制度を行います!実行日は、9月25日!その日、日本では働かない者はいなくなります!」

「勝手にやっとけっての…」
と、呟く。
とにかく眠い…
少し眠ろうか、と思ったりしていると、意識がなくなる…。

それからしばらくして、ガラスが散乱する音で目覚めた。

「な、なんなんだ?!」

そこには、赤と黒の戦闘服のような物を着て、右が笑顔、左が悲しみの表情を浮かべた仮面をつけた、ライフルを構える者が自分の回りを囲む。
プロペラ音もする。どうやら、ヘリで降りて来たようだ。

「な、なんなんだ、お前ら!」

怒りと恐怖で、声が大きくなる

「……」

兵士達は無言。
その直後、頭に激痛が走り、また深い眠りについた…。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 Nemeshis 」さんの小説

もっと見る

ホラーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ