少年「よし、じゃあ逃げよっか。」
そう言って手を差し伸ばした。
私はもう迷う事無くその手をとった。
でも、体が思うように力が入らず倒れかかる。
温もりが私を支える。
少年の手だった。
シード「キャッ!」
少年「しっかり掴まってろよ。そっちのあんた達も行くぞ!」
シードを抱き上げてロラン達に行動を促す。
ロラン「あ、ああ…」
クルーとロランは少年がシードを連れ部屋を出るのを見て慌てて追い掛ける。 クルー「なんなんですか?あの少年。」
ロラン「私も聞きたい。とにかく敵じゃなさそうだな…。」
シード「青の夢」
塔を脱出した四人は森の中で一夜を過ごす事にした。
クルーは少年と食料を探しに出かけた。
薪を囲むようにシードとロランは残った。
ロランは夢の話をした。 不思議な夢
『青』の夢