おしゃべりが大半を占める美優との勉強会は、きりのいいところで終え、私たちは家に帰った。
帰りの道中、通行人に注意しながら自転車を漕ぐ。
生徒数人に「高橋せんせぇと美優せんせぇ〜」などと声を掛けられ、嬉しく思いながらも、結局中澤先生とニアミスすることはかなわなかった。
大体先生と道端で会えたことは一度もないのである。実習中に6時半まで残っていた私たちよりも早く帰っている日もあれば、テニス部がある日にはもっと遅い時間に帰っていたと思うし。
一番惜しいときで、私が校門の前を通ったときに、数十メートル奥で先生が校舎を出ていた時だった。
その時は待っているのも変だと思われるので、悔しいながらもその場を立ち去ったのだった。
私は心の中で叫ぶ…
『せんせぇに会いたいよ〜〜!!!!!!!!!』
実習を終えて約1ヶ月。中澤先生に会えないことで少し禁断症状的になりながらも、私高橋千春は日々頑張っております。
姿は見えなくても、その声を聞いて生きる糧としております(苦笑)
痛々しい私で申し訳ございません。
そうだ!採用試験の勉強をしなくては…!