君への想い〜恋人〜

ふく  2008-09-11投稿
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『付き合って欲しい』

結婚している事を前提に君に告白をした
ずっとこうしたかった
言いたくて我慢した言葉

『私は愛人ですか?』
少し前に君に聞かれた事がある
冗談混じりに言った言葉には重い気持ちが滲み出ていた
あの時僕は何となく笑ってみせたけど本当はそうやってごまかすしかなかった
そうじゃないと言っても実際にはそうなってしまう
その響きに君が満足するはずもないし僕もそんな風には思いたくなかった

『私で良ければ』
君の目を見ながらその答えを聞いてみたかった

僕を選んでくれた
僕がこの答えを選んだ
だから出来る限りの幸せをあげたい
本気でそう思えた
もう後戻りは出来ない

朝のメール
帰る前の電話
段々とそれが日課になる
本当に恋人同士のような日々

電話では会話の節々に『僕の彼女だから』と言うようにした
君が前に問い掛けた不安が少しでも薄れるように
それが君にとって望むものかは分からないけれど僕なりに言葉を選んだ

それから君は二度とあの質問はしなかった
嬉しそうな声や笑い声
少なくとも僕には君が幸せそうに感じた
そんな声に安心する

大丈夫
君は僕の『愛人』ではなく『恋人』だ

不安はあるだろう
消えるはずもない不安
我慢も沢山してるだろう
だけど君をもっと想う自信はある
僕の我が儘だけど
先の不安なんか忘れて今はこの幸せを二人で共にしたい

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