?冬?その参
僕は耳を疑ったが、確かに、麗桜さんは好きだといってくれた。
僕は麗桜さんを降ろしベンチに座った。
しばらくして、バスの時間が来た。
『麗桜』
りゅう君駅まで送るね。
『りゅう』
はい。
ありがとうございます。
二人でバスに乗り駅に向かう。
駅に近ずくに連れてこのまま時間が止まれば良いのにと思った。
だけどどんどん駅に近ずいていく。
『りゅう』
麗桜さん今日はありがとう。
凄く楽しかった。
『麗桜』
私も楽しかったよ。
また遊ぼうね。
『りゅう』
はい。
絶対ですよ。
あっ、クリスマスなんてどうですか?
『麗桜』
うん。
そう言っている内に駅に着いた。
『麗桜』
じゃあね。
りゅう君
『りゅう』
はい・・・
麗桜さんも気をつけて帰ってくださいね。
『麗桜』
うん。
ありがとね。
『りゅう』
じゃあクリスマスにきます。
あっ麗桜さん携帯貸して下さい。
僕は麗桜さんの携帯を貸り自分の携帯に着いていたストラップを着けて返した。
『麗桜』
ありがとう。
りゅう君のも貸して。
麗桜さんは僕の携帯に持っていた桜の花びらのキーホルダーを着けて返してくれた。
『りゅう』
ありがとうございます、じゃあ僕行きますね。
『麗桜』
うん・・・
僕は心残りだか岐阜を後にした。
電車にのり桜の花びらのキーホルダーを見ながら、麗桜さんの事を思い浮かべ家路に着く。
駅に着くと親方がいる。
『りゅう』
親方どうしたんですか?
『親方』
・・・
『りゅう』
親方・・・
親方は暗い顔をしている。
『りゅう』
親方どうしたんですか?
『親方』
りゅう落ち着いて聞けよ。
麗桜が事故にあった。
『りゅう』
・・・
『親方』
りゅう・・・おいっりゅう・・・
『りゅう』
・・・でどうなったんですか?
無事なんですよね?
親方
『親方』
・・・・・・
親方は何も言わず首を横にふった。
僕は携帯をとりだし麗桜さんに電話をしよう携帯をポケットからだすと、桜の花びらのキーホルダーが地面に落ちた。