「理解してくれたか?これは、夢ではない…現実なんだ…。」
男は、静かに諭してくる。
「どうすればいいんだ!?なぁ!!!」
つい、男に怒鳴ってしまう。
「まずは落ち着け!…取りあえず、協力しあう事が大切だ…!俺の名前は、鬼頭 拓也。君は?」
「太田 勇だ。」
「よろしくな、勇。」
「…ああ。」
拓也の言う通り、協力したほうが無難だと悟った。いつ何が起こるか分からない。しかも、自分はゲームの途中参加。
ルールさえ知らないのだ。
「とにかく、この場を離れた方がいいな…!」
拓也が声をかけた。
その時だった。
「緊急集会です。予備軍の皆さん、スクリーンのあるエリアに集まってください」
と無感情な声が都市内に響く。
今まで、テレビ番組が映っていたいくつものスクリーンに突如、仮面を付けた男がに映る。
「ニート予備群の皆さん、ゲームは楽しめていますか?」