僕が唯一人に誇れること
それは嘘をつかないこと
というより、ただ下手なだけ
そんな僕が今日
嘘を、ついた
人生で最初で最後の嘘だ
僕はただ守りたかった
君の人生を
君の未来を
君の笑顔を
正直に生きることが自慢だった僕が
寝る間も惜しんで考えた
この方法が一番だったんだ
馬鹿な僕が出した最後の結論
きっと今だけ
悲しいのは今だけ
時が経てば君はきっと大切な人と手を繋いで、笑っていける
僕では無理だから
もうすぐ進めなくなる僕では無理だから
だから
僕の下手な嘘に、騙されて
背中を向けてほしい
嫌いな嘘も君のためなら悪くない
僕がしてやれる最後のこと
だから、笑ってほしい
なのに何故だろう
何で僕は
泣いてる君の
腕の中にいるのだろう