でも――
ユカのコト、
あたし嫌いになれなかったんだよ。
あれだけ、色々嫌がらせをされたけど、
嫌いになれなかったんだ。
何でだろうね。
ユカとは、親友になれるって信じてたからかな。
それだけ心を許して、何でも話せたから――
だからなんだろうね。
ユカが、あたしの母のコトを、
“体を売ってる”
なんて酷いコトを言った時――
あたし、ユカに反論して、自分でも信じられない位の暴言吐いたよね。
あの時、自分でもびっくりしたよ。
あたしにも――
こんな風にキレるコトがあるんだって、
自分でもびっくりしたよ。
あたしは、まだ13年しか生きていないケド、
あんな風に何でも言い合えたトモダチって――
自分の全ての感情をぶつけるコトが出来たトモダチって――
ユカが始めてだったよ。
もし、また仲良くなれるのなら――
今度は、前よりももっと仲良くなれそうな気がする。
ねぇユカ。
ホンネでぶつかり合うって、
とても大切なコトだよね――
“恋”も――
そして、
“友情”も――