コト…コト…
私は今図書室で本の整理をしている。
元々本は好きだし、図書室の雰囲気も好きだ。
「でも私、委員なんて…。」「大丈夫。やってみようよ。友達もきっと増える。」
「――……わかった。やってみるよ。」
私に話を持ちかけたのは学級委員の浦田ゆうき君。
背は低いけど、元気そうな男の子。
友達のいない私への同情…なのかもしれない。
「ありがとう。浦田君。」
それでも、私自身を見て話してくれたのは嬉しかった。
素直に笑顔と言葉がでた。
“ありがとう”なんて言ったのは久しぶりだった。
「うん。じゃあ任せたよ。吉本さん!」
何だかすごく嬉しそうに友達の方に走っていった。
一方、浦田&三重
「よっしゃぁ!「浦田君。」だってさ!!」