ガララララ！！
「うーす、遅くなっ……」
入ってきた瞬間先生が動きを止めた。
まあ、俺もこんな場面に遭遇したらまず固まるだろうなぁ。
「…貴様等、何をしている…？」
先生が聞いてきた。
聞かれたからには答えるしかないだろう。
「…見た通りです」
こう答えるしかないけど…。
「いや、見ただけじゃ縄でグルグル巻きにされ逆さ吊りにされた宮野がハリセンでビシバシ叩かれてるようにしか見えないが…」
「奸な妄想を膨らませて少女を汚した不届き者に教育的指導を与えています」
怜が答えた。
「ちょっ！まって！それ誤解！いや、誤解じゃないけどそれ誤解！！」
「ふむ、そうか。ならば仕方ないな。さて今日は…」
「待って待って待って！！先生！何普通に授業しようとしてるんですか！！」
「む、そうだったな。まだ朝学活をしていなかったな」
「ちっっっっっがぁぁぁぁぁぁぁうぅ！！」
「ふ、安心しろ、冗談だ。おい、新庄」
「はい？」
「そいつを教室の隅に吊しておけ。中央じゃ授業にならん」
「はーい！」
「ちょっ、いや、待って！！嫌だ！！こんな蓑虫状態で放置されるなんて嫌だ！死んでも嫌だ！絶対に嫌だー！！」
続
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