街はクリスマス。
イルミネーションがキレイで幸せが色付く灯りの優しさ。
あの日は待ちきれず朝から早起きして…うぅん。
前の夜から全然寝れなくてきていく服をきたりぬいだり。
鏡に向かって笑う練習をして、あと数時間のもどかしさをかみしめてベットに横たわる。
朝一、待ちきれず空港へ。
出口のゲートからいつもの彼の笑顔。
顔が赤面していくのとにやけていくのがわかった。
私達は離れていた時間を埋めるように話した。
初めて二人で行った初詣。
傍に感じる存在感。
はぐれないようにと繋いだ手のぬくもり。
だけど無情にも時は過ぎていく。
あっという間に彼が帰る日はきて…
「また春休みに帰ってくるとから」
と彼は約束してくれた。
今なら待つ辛さ、待たせる辛さ、感じれる。
だけどあの時の私は自分ばかり好きで自分ばかりしんどかったんだ。
だけどその気持ちを彼に伝えられぬまま…重たい気持ちを抱え、私達はまた離れた。
冬は嫌い。イルミネーションは優しいのに。
傍にいるぬくもり感じれるのに。想いあってるのに。
どうしてうまく気持ちを伝えられないんだろう。
春になればこのわだかまりは溶けていくのだろうか