「へくしゅん、あぁやばい 寒い」 ベランダからの景色に見惚れていたら、いつの間にか周りの寒さがさっきよりも増していた。
「そろそろ部屋に入るか」 そう囁きながら、優雅は窓を開けて部屋に足を踏み入れた。
部屋に入った時、優雅はふとある事に気がついた。 「……ちょっと散らかってるなぁ」 部屋全体をよく見ると、色んな物が辺りに散らばっていた。
そう言えば、最近掃除してなかったなぁ……
「ん〜〜 仕方ない掃除でもするか!」 そう言いながら、優雅は掃除機を取り出すために押し入れの戸を開けた。
「ん? おぉ!?」 まさに開けた瞬間だった。 押し入れに入っていた色んな物が優雅目がけて落ちて来たのだ。
「ぎゃぁぁぁぁ!!!」むなしくも、優雅は落ちて来た色んな物の下敷きになってしまった。
「あぁ、もうクソ〜 ん?」 落ちて来た物の中に、とても分厚い古い本があることに優雅は気がついたのだった。