試合は52‐82と三鷹が30点差をつけていた。
「勝った!」高木がそう考えていた時、大和がボールを奪いシュートを決める。「油断したな。」
拓海が言う。雷斗は高木に「高木、落ち着かないと足元すくわれるぞ。」と言って、高木は再び攻める。だが、シュートが入らず翔人がリバウンドを取り、西条は果敢に攻める。
「させん!!」上坂が止めに入るが、大和は修司へパスを出す。
「よく見てるぜ!」修司の3ポイントが決まる。
「すごい。三鷹が止まったぞ。」中宮は驚いていた。残り15秒で西条は67‐82と追い上げた。
「あきらめねぇ!!」大和は残り5秒で切り込んだ。高木を抜くが3人ものディフェンスが立ち塞がる。
5・・4・・3・・・
大和は空中で翔人へパスを出す。翔人は3ポイントラインで待っていた。
2・・1・・
「決める!!」翔人はブザーの音と同時にシュートを放つ。ボールは曲線を描いてリングに吸い込まれる。70‐82と電光掲示板が光っている。西条メンバーが全員倒れ込む。三鷹メンバーの顔に笑顔は無かった。それがこの戦いのすさまじさを物語っていた・・