最近、私には仲良くなった一人の男子がいる。
浦田君…という。
……今も友達を作ろうとは思わない。
中学の頃の様な思いはしたくない。
あんな事になるなら友達なんて要らないと思った。
だけど、浦田君と話している時はとても気持ち良かった。
彼は私自身の事を見て、私自身と話してくれる。
だから私も彼に話しかけるようになっていた。
でも……やっぱり状況は変わらない。
放課後、図書委員の仕事を終えて帰ろうとした時、靴が片方しかなかった。
それから二、三日…私の物が無くなっていった。
嫌がらせだった。
私は学校に行けなかった。もう中学の時の様な思いはしたくなかった。