(昔からだって?)
貴方は昔から一人で全部しょい込んで…私に心配かけたくないからって全部自分の心にしまいこんで…私の前ではいつも笑ってた…
おい……光星?
だけどね…私はそれが少しだけ…悲しかった…。
世界はね、あなた一人だけじゃないの。
あなたの傍には光星がいる。辺りを見渡せば友達だっている。夜空を見上げてくれれば…私はいつもあなたたちを見てる。
おまえ……容子……か?
だからお願い。悲しみをしまい込まないで…一人で苦しまないで。
それから…
光星のこと…お願いね。
容子ッ!
………パパ?
え…?
どおしたの…?
光星…お前……今……
?
いや、何でもない…
ねぇ…パパ…
…なんだい?
今日はお星さまが一つ多いんだね!
そうだね…
流れる涙を拭うでもなく
あの刹那の時間か幻の声を噛み締めながら
また俺は夜空を見上げた
.