ぼーい&がーる?

ルート  2008-09-17投稿
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ピンポーン、ピンポーン
ベルを鳴らすと家の中から四十歳ぐらいのオバサンが出てきた。 

「あら、浦田君。いつも悪いわねぇ…。」
「いえ、いいんです。これくらいの事。それより吉本は……?」

俺は吉本が学校を休みだした日から、ほぼ毎日授業のノートを渡しに行っている。

学級委員としてではなく、俺自身として。

「あの子は相変わらず、部屋に閉じこもったままなのよ。」
「あの…すみません。ちょっと吉本と話をさせてもらってもいいですか?」

オバサンは少し驚いたようだったが、すぐに

「いいわよ。是非お願い。………さぁ、あがって。」

そう言うとすぐに俺を家に招き入れ、吉本の部屋の前まで案内した。

「お願いね。」とだけ言ってどこかに行ってしまった。

俺はゴクリと唾を飲み、ドアをノックした。

「吉本。俺…浦田だけど。話がしたいんだ。」




一時たってドアが開いた。
「浦田君…。何で………?」

そこには驚く吉本の顔があった。

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