「大丈夫か…?」
拓也が心配そうに聞いてくる。
「ああ…それより、詳しいルールを教えてくれ。」
ゲームからは逃げられない。
覚悟を決め、ルールを聞く。
「分かった。ルールは、とにかく生き延びる事。この死の街を徘徊するペナルティーから逃げて、この街から脱出ルートを探すんだ。脱出出来るのは最終日の3日目。タイムリミットは……AM0:00。それまでに脱出しないと、この街にある爆弾が全て爆発し、街は崩壊する。」
「崩壊って…ここは、何処なんだ?いくら政府だろうが、んな事していいのかよ!?」
「ああ、ここは街じゃない。孤島だ。そこを都会のようににした所。つまり、俺達全員、ヘリか船で、連れて来られたのだろうな。」
勇は、驚愕のあまり、声がでない。つまり、ニートや、ニート予備群を殺す殺戮ゲームの為だけに、東京にも負けないような、巨大な都市を作ったのだ。
馬鹿げている。それと同時に、勇は戦いが始まる事を悟る。
本当の戦いはこれからなのだ…