なぁ…容子…
あれから季節も巡って、光星もずいぶん大きくなったよ…
俺達二人の天使は、強く、そして優しい子に育ったよ
俺もずいぶんよくなった
夢の中で…おまえに散々怒られて
あの悲しみも乗り越えられたよ
今は世界がずいぶん明るく見える
友達にもずいぶん支えてもらった
もちろん光星にも……あの子には何度救われたかわからない
本当に優しい子だ
でもたまに…
夜になると、おまえのあの優しい声を思い出しては…一人で泣いている
でも心配はいらないよ
もう自暴自棄になったりしない
でももし俺がダメになりそうな時は
また夢の中で叱ってくれ
俺だってそうさ…
おまえと出会ってなかったら
この子と巡り会っていなかったら
この幸せを知ることもなく
喜びも悲しみも何も知らないまま
そして、この人生の意味さえ知らないまま
ただ生きていただけだろう
容子
ありがとう
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