「俺はお前を絶対守る。――――…お前の事が好きだから。」
…………私は泣いていた。今までどんなにいじめられても、人前では絶対泣かなかったのに。
その後、浦田君は私の話を聞いてくれた。
とても気持ちが楽になった。
胸のモヤモヤがすうっと晴れたように。
「じゃあな、吉本…。」
「ちょっと待って……!!」
たぶん私もこの人のコトが好きなんだ。
ここで伝えなきゃ……いけない気がした。
「私も、私も浦田君のコトが好き……だか……ら。」
最後は声になってなかった気がした。
顔が真っ赤なのが自分でもわかる。
「――いや……あの…その、え、えっと………。」
浦田君も真っ赤になってアタフタしている。
「と、と、とりあえず、また明日。じゃあ……!」
バタバタと手を振って玄関目指して走っていく。
「失礼しましたー!」
窓からは走っていく浦田君の後ろ姿がみえた。
「外を見るのも久しぶりかな……。」
夕日がとても明るく見えた。
胸のドキドキが治まっていない。
「告白…しちゃったんだよね。私………。」
そう考えるとボッと顔が赤くなった。
ベッドに寝転んで、クマのぬいぐるみを優しく抱きしめた。