家のドアを開け
そこに君が立っていたなら
君が笑顔で『お帰り』と僕を迎えてくれたら
君と向き合い話が出来たら
君と一緒に眠りに着けたら
朝起きて君の寝顔を見れたなら
君をいつまでも隣に置いておきたい
限りなく膨らむ欲望
君が時々ちらつかせる孤独を消し去ってあげれたらいいのに
すぐに君に触れられる距離にいられたらいいのに
『どうしたらいいのか分からない』と悩んだり
『もう諦めた方がいいのかもしれない』と迷ったり
最近君が深く苦しんでいる事を知った
何も言わずにいたのはまだ君の限界が来ていなかったからなのだろう
君の強さに甘え
君の優しさに安心して自分の思うままに進んで来た
気付かなかった訳ではなく気付けなかった
気付いてあげるべきだった
『関係を切りたいの?』と聞くと君は黙ってしまった
『そうじゃない』と小さな声で呟く
『貴方が思っている以上に私は貴方が好きです』
君の健気さに今側にいてあげられないもどかしさで一杯になる
だったらずっと側にいて
止めたいなんて言わないで
君の限界を感じながらも君を強く求めてしまう
『死ぬまで愛してるよ』
嘘ではない
思い付きで言った訳ではない
ただ本当にそう思えた
だけど君は僕が考えている以上に不安を抱えていた
僕の告げた想いに
『私たちに永遠なんてないですよ』と呆れて笑った