目が覚めるとそこは、サクヤの部屋だった。
『私、どうしてここに・・?』
先に目が覚めたのは、アリエスだった。アリエスは、意識を集中させた。するとサクヤの身体に乗り移る事に成功した。
『これやるの久しぶりだから感覚、取りにくいな〜・・・』
この技は、アリエスが独自に編み出した技だ。
しかしあまり長い間やっているとサクヤの身体に負担が生じるため、使わないでいたが、今日ばかりは、そうは言っられない。
『!!・・誰かいる?』
アリエスは、1階から気配を感じ、部屋から出た。
「目標の保護は完了した。これより任務を開始する」
「了解です。クリス頑張ってね」
「ああ、ありがとう」
クリスは、そう言うと咲との連絡を切った。
「レベル?のアルファは、殲滅したが・・まさかあの子と接触してたのは、予想外だったな」
クリスが受けた任務それは、日本国内にいるアルファの殲滅そして成瀬サクヤの保護だった。
「しかしあの子の顔どこをどう見てもユウリィにそっくりなのは、偶然か何かなのか・・・」
クリスは胸ポケットから一枚の写真を取り出した。そこにはクリスと今は亡き妹、ユウリィとの写真だった。髪は、短めで目の色はサファイアのように透きとおっており、顔はサクヤと瓜二つだった。クリスが写真をポケットに終おうとした時、後ろから気配を感じ振り向くとそこにはサクヤが立っていた。
「成瀬サクヤ・・・いや違うな、もう一人の方だな」
『何故、この子助けたのか聞かせて』
アリエスは、そう言うとクリスを睨み付けた。
「任務だからだ。ただそれだけだが?」
『貴方は、この子がどんな存在か、知っているの?』
「いや、俺は任務の内容しか聞かされていないが・・・どうゆうことだ?」
クリスは、そう言われ少し驚いていた。本部も知らないことを何故、アリエスが知っているのかに少し戸惑っていた。
アリエスは、その重い口を開いた。
『この子は、貴方達が言うアルファだからよ!!』
「な、なんだと!?」
その言葉にクリスは、動揺を隠しきれないでいた。アルファはクリスから大切なものを奪った元凶になった存在だったからだ。そしてアリエスは、静かに言った。
『貴方にこの子を守れるの?アルファであるこの子を!!』
アリエスの言葉に俺は、戸惑いを感じたがすでに答えは、出ていた。
そして・・・・・