三鷹戦から３日が過ぎ、拓海が正式にバスケ部へ入部した。
「よし、今日はここまで」大和が練習を終わる声をかける。翔人は急いでいた。「どうした？翔人。そんなに急いで。」
「はは・・ちょっと」翔人は少し笑って答えた。
「コレか？」大和が小指を上げる。翔人はあせった。「ち、違いますよ。お疲れ様です。」
翔人は足早に去った。
「おもしれぇ奴。」大和は笑った。翔人が歩いていると美咲と遭遇した。
「あっ、翔人くん。」翔人はドキッとした。
「美咲さんどうしたんですか？」
「今、練習終わったんだ。そこまで一緒に帰っていいかな？」美咲のお願いを快く受け、二人は歩いていた「翔人くん私の友達からすごい人気なんだよ！」
美咲の話を、翔人はドキドキしながら聞いていた。長い髪が風に揺れ、整った顔は輝く様にキレイだった。翔人は美咲と話していたが、ふっと意識が飛んで倒れた。
「大丈夫？」美咲が問いかける。
「しばらく休んでなかったから、ちょっと疲れますね。」と言う翔人を見て、美咲は何も言わず笑顔で翔人を家に送っていった。
でも、翔人の家に行くまでは何も思わなかった。ある事を聞くまでは・・・
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