初めての恋…2

ひろ  2006-06-08投稿
閲覧数[519] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「真紀って、なんでそんなに佐藤君が嫌いなの?」

大学の帰り道…
華菜が唐突に聞いてくる

「えぇ?なんでだろ。なんか、生理的に…?」

「そうなの?私は結構、佐藤君いいと思うけど」

「え〜、もしかして華菜って佐藤みたいのがタイプ??」

「えっ。ち、違うよ。そんなんじゃないけどさ、け、結構人気あるし!!」
と言いながらも真っ赤…
かわいいっ…

そっか、華菜は恋とか、やっぱりしてるんだろうな…、佐藤じゃないにしても。
てか、佐藤だけは辞めて欲しい、却下!!

気持ちを切り替えて華菜に聞く「好きな人とかいるの?」

「え?なんか珍しいね、真紀がこういう事聞くの。」

私ってどんだけ恋愛に興味がないように見えるんだ??


「今は居ないよ、前に好きだった人がいたんだけど片想いで…
もう、しばらく人、好きになりたくないかな?休憩中なの(笑)」

「そぅ、やっぱ辛いんだ。そういう気持ち、よくわからないケド…華菜、すごいね」

「真紀…?」

「あっ、ごめん。バイト行かなきゃっ!!」すっかり忘れてた…
今日から新しいバイト入ってたんだ。

初日から遅刻はマズイ…
「ごめんね」
「ううん、仕事頑張ってね☆」

私は華菜に手を振りながら…
猛ダッシュ!!


華菜、すごいね……
人をそんなに好きになれて…

あの言葉の続き…

言わなくて良かった。私にもいつか、きっとそんな人が出来るのかな?
一体いつ。


ドンっ!!
「…いったっ」
私は人とぶつかった反動で尻餅をついていた。ズキズキする。
「ごめんっ、大丈夫?」
「あっ、いいえ私が考え事してたので…」

「考え事?おまえが?」

なんか聞き覚えある声…そこにはあのっ!!佐藤亮が覗き込んでいた。
「うっわぁ!!」
「な、なんで?」
私は自然に構えの姿勢をとる…
「おっまえさ、なんか俺した?嫌われる事、せっかく、俺今日から仕事の先輩なのに…」

「は?」

「お前ここで働くんだろ?」
指差した先には今日からバイトに入るファミレスが…

「うそ…」
血の気が引くとはこういう事か。
「あっ、でもなんで私がバイトに入る事知ってるの?」

「履歴書見た」
はぁっ?だって、あれは個人情報〜っ(泣)
「店長が可愛い娘入るってたから、やっぱりチェックするじゃん?」

あぁ、だから今日、話かけて来たのか、いつもは突っ込まないのに…
「楽しくなりそうだなぁ」佐藤が笑う

すっごく嫌な予感

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ひろ 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
素敵なお相手紹介
(*^^*)無料体験☆


▲ページトップ