初めての恋…3

ひろ  2006-06-08投稿
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「7番テーブル、オーダーお願いっ」
「あっ、はいっっ!!」
うひゃあ〜、忙しい…

「お〜い、休憩行くぞ!!」
この声…佐藤亮。
忘れてた、今日から一緒に働くのよね…

てか、なんで。あんたと休憩…?

「知り合いだって言ったら店長が面倒よろしくって、言われたから休憩とか一緒なの!!」

…なんにも言ってないけど…
みすかされてる…

(真紀は、なんで佐藤君の事、そんなに嫌いなの?)

ふと、華菜が言ってた事を思い出す…

ほんと、なんでだろ?
しゃべった事もそんなにないのに…
やだ、私って性格悪いっ!!

「おまえって実はおとなしいのか…?」

佐藤がジュースをコップに入れながら不思議そうに聞く。
さっきから黙って考え込む私を見て、そう思ったみたい。

「あっ、俺だから?
ホレ、ジュース。」

……

「ありがと、違うよ、そんなんじゃないからっ。それより、おまえってやめて…一応、名前あるし」

あ、私の名前なんてわかるか?私はなんとなくわかってたけど…

私の考えとは裏腹に…「あ、そっか、わり。んじゃ、真紀…?」

と、なんか咳払いして少し恥ずかしそうに言う…

はぁ??

「なんで、呼び捨てっ!!」

なんか手が自然に頭をポカッって殴るポーズだ(^_^;)

「はは、じよ〜だん♪」
佐藤が人なつっこい笑顔を向ける



あつい…
疲れてるから…?
顔があつい。

名前知ってたんだ。
あっ、履歴書…
そっか、アレに名前書いてるもんね。

「名前くらい最初から知ってたよ。可愛い娘はチェックしてんだ(笑)
白井真紀だから
白井な♪」

エスパー?
なんで考えてる事わかるんだ??

…てか、可愛いとか言ったし

もしかして…
「たらし…?」

「違うって!!
俺、好きなやついるし…」
佐藤は顔、真っ赤にして否定してる

ふ〜ん、なんか先越された感じ?

やだなぁ…

「ねぇ、好きな人って…」

真剣な私の顔につられて佐藤も真剣な顔…
「…うん?」

「もしかして、私ぃ〜?
やだ、どうしよう、困るぅ〜!!」

ガクッ!!

佐藤がこける…

「(笑)違うからっ!!白井って、いいキャラしてんな〜」

「おっ、いけね。
仕事、再開すんぞっ」
佐藤が私の頭を軽くポンと叩いて休憩室から出ていく…

また、顔があつい

佐藤にも聞こうとしてた。
(好きな人って…どういう感じ?)

恋愛に飢えてるのかも…

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