―――…一年後
「浦田君!帰ろ。」
「あぁ。」
浦田君が笑顔で応える。
私は今学校にいる。
私がいじめられていた頃から一年が過ぎた……。
あの日、浦田くんから近所の公園に呼び出された。
行くとビックリ、そこには浦田君と上田リサさんがいた。
上田さんは私をいじめた事を謝り、もうしないと約束した。
それからしばらくして私は学校に行くようになった。
……浦田君の背は私よりちょっと高くなっていた。
友達をつくるのにはやっぱり苦労したけど、浦田君の助けもあって学校にも馴染めた。
――…私は今、幸せです。大好きな人と、こうして手を繋いで歩いている。
――…私は今、幸せです。大好きな人と、こうして時間を共にできる。
「ねぇ、浦田君……?」
私は前々から言おうと思っていた事があった。
「ん…何?」
精一杯息をすった。
「あの…その……ゆうき君って、呼んでいいかな?」
浦田君は驚いたような顔をしてる……。
でも、
「もちろんOKさ。帰ろうぜ……カナ……。」
――――…カナ……!?
顔が熱くなるのがよくわかった。
ホントに…嬉しい……。
この人とならずっと……
「ずっと、ずっと、一緒だよね…ゆうき君!」