「御前がリイバー?」
啓吾は不思議そうに言う。
「そうだよ」
「記憶が抜かれてないの・・・?」
「記憶って?」
「あぁ、もぉいい!それより、コイツ知らねぇか?」
啓吾は翔の写真を見せる。
「あ〜ぁ、翔ね。付いて来なよ!」
と、凛はトコトコと、歩き出した。
「翔を知ってるのか・・・」
「とりあえず、付いて行ってみよう。あの子の事はあっちの戻ってからでいいでしょ?」
啓吾と怜は凛の後を付いて行った。
凛に案内されてたどり着いたのは小さな白い家だった。
「しょ―――ぉっ!」
凛はドアをドンドン叩きながら大声で言っている。
「そんなに大きな声でやらなくても・・・」
「そぉだぞ。翔も切れるとこえーからな」
「しょ―――ぉっ!」
凛は、2人の言葉を無視して大声で言う。
と、その時家のドアが開いた。
「うっせぇなぁ!静かにしろよ」
家の中から翔が出てきた。
「翔にお客さんだよ」
凛は啓吾達を指差しながら言う。
「・・・誰だよ、あんたら」
「そんなことより御前、これ持ってねぇか?」
啓吾は、闇夢玉の写真を見せる。
「持ってねぇが、女王様なら持ってるよ」
「女王・・・それは誰が?」
怜は翔に問う。
「知らねぇのか・・・じゃ教えてやるよ」
翔は、町の奥に建ってる城を見る。
「舞様だよ・・・」