【good-bye】
「門閉めるからもう出てってね〜」
『でも...』
「もう時間も遅いし帰りなさい。」
『もう少しだけ!』
「だめ!帰りなさい!」
あれからどのぐらい時間がたっただろう?
雨は酷くなっていて、辺りは真っ暗だ。警備員のおじさんに鍵を閉めるから出て行けって言われた。
国分先輩?どこに居るの?ァタシはここでまだ待ってるのに...
ァタシは門の外に出てもう少しだけ国分先輩を待つことにした。
『木の陰にいればあんまり濡れないかなぁ...』
ァタシはなるべく濡れないように木の陰に隠れていた。
今思えば、この時雨の中待ったりしないで帰っていればよかったんだ。