逃げろ!…逃げろ!!
心の中で叫ぶも、身体が動かない。
何故だ!!何故動かない!!!
そんな事を考えている間も、ペナルティーは段々と近づいてくる。
嫌だ…!!死にたくない!!
そう思うほど、勇の身体はまるで、杭を打たれたかの様に、硬直する。
もう、終わりか…!!!
諦めかけた、その時…
何者かが、ペナルティーに回し蹴りを食らわした。
ドンッ!!!
勢いよく店のショーウインドーに身体を打ち付け、倒れる
そして、ふらふらを起き上がり、体制を立て直した。が、その時にはもう手遅れだった。
トドメの飛び膝蹴りが、ペナルティーの顔にのめり込み、勢いよくショーウインドーに突っ込んだ。
パリーーーン
防弾ガラスのショーウインドーが、粉々に砕けた。ペナルティーはぐったりしている。